fbpx

脂肪は筋肉に変わるか?

こんにちは、Healthy Camp の里中です。
今日は、脂肪と筋肉についてお話ししたいと思います。
皆さんは、「脂肪を筋肉に変える」という話を聞いたことがありませんか?
残念ながらこれはめちゃくちゃ昭和な考え方で、間違っています
脂肪と筋肉は全く別の組織であり、互いに変換することは不可能なのです。
では、どうしてそんなことが最もらしく語られているのでしょうか?
それは、脂肪を減らして筋肉を増やすことで、大きく体型が変わるからです。
では、その仕組みはどうなっているのでしょうか?
今回は6つの参考文献から紐解いていきます。

脂肪と筋肉の違い

まず、脂肪と筋肉の違いについて簡単に説明します。
脂肪は主にエネルギー貯蔵の役割を果たす組織であり、体内にある脂肪細胞に蓄積されます。
一方、筋肉は主に運動や姿勢維持の役割を果たす組織であり、体内にある筋細胞から構成されます。
脂肪細胞と筋細胞は全く異なる構造や機能を持ち、互いに入れ替わったり変化したりすることはありません。
つまり、脂肪が筋肉になったり、筋肉が脂肪になったりすることはあり得ないのです。

脂肪を減らして筋肉を増やす方法

では、どうすれば脂肪を減らして筋肉を増やすことができるのでしょうか?
その方法はひとつしかありません。
それは、カロリー摂取量をカロリー消費量より少なくすることです。

カロリー摂取量…食べ物や飲み物から得られるエネルギーのこと
カロリー消費量…基礎代謝や運動などで消費されるエネルギーのこと

カロリー摂取量がカロリー消費量より少なくなると、体はエネルギー不足に陥ります。
その時、体は貯めておいた脂肪細胞からエネルギーを取り出して使います。
これが脂肪が減る仕組みです。

一方、筋肉を増やすためには、適度な強度の筋力トレーニングを行う必要があります。
筋力トレーニングを行うと、筋細胞に微小な損傷が生じます。
その損傷を修復する過程で、筋細胞はより強く大きくなるといわれています。
これが筋肉が増える仕組みです。

脂肪を減らして筋肉を増やす効果

では、脂肪を減らして筋肉を増やすことで、体型や健康にどんな効果があるのでしょうか?
まず、体型に関して言えば、見た目がスッキリして引き締まります
これは、脂肪細胞が小さくなり、筋細胞が大きくなることで起こります。
脂肪細胞は柔らかくふわふわしており、体積が大きいです。
一方、筋細胞は硬くしっかりしており、体積が小さいです。
つまり、同じ重さでも脂肪よりも筋肉の方がコンパクトなのです。
そのため、脂肪を減らして筋肉を増やすことで、体重は変わらなくても体積が小さくなります。
これが見た目がスッキリして引き締まる理由です。

次に、健康に関して言えば、代謝が上がって病気に強くなります
これは、基礎代謝量が増えることで起こります。
基礎代謝量とは、安静時に消費されるエネルギーのことです。
基礎代謝量が高いほど、エネルギー消費量も高くなります。
つまり、同じ食事量でも太りにくくなるのです。
また、基礎代謝量が高いほど、免疫力も高くなります。
筋肉をつけておくと、病気にかかりにくく回復しやすくなるのです。

まとめ

今回は、脂肪と筋肉についてお話ししました。要点をまとめると以下のようになります。

  • 脂肪と筋肉は全く別の組織であり互いに変換することは不可能
  • 脂肪を減らすためにはカロリー摂取量をカロリー消費量より少なくする
  • 筋肉を増やすためには適度な強度の筋力トレーニングを行う
  • 脂肪を減らして筋肉を増やすことで見た目がスッキリして引き締まり、代謝が上がって病気に強くなる

以上です。皆さんも是非参考にしてみて下さい!

参考文献

  1. Du M, et al (2010) Cellular signaling pathways regulating the initial stage of adipogenesis and marbling of skeletal muscle
  2. Hirotsu K, et al (2005) Dual substrate recognition of aminotransferases
  3. Phillips SM, et al (2005) Dietary protein to support anabolism with resistance exercise in young men
  4. Bandegan A, et al (2017) Indicator Amino Acid-Derived Estimate of Dietary Protein Requirement for Male Bodybuilders on a Nontraining Day Is Several-Fold Greater than the Current Recommended Dietary Allowance
  5. Pardue A, et al (2017) Unfavorable But Transient Physiological Changes During Contest Preparation in a Drug-Free Male Bodybuilder
  6. Rossow LM, et al (2013) Natural bodybuilding competition preparation and recovery: a 12-month case study

コメント

タイトルとURLをコピーしました